先日、僕の所属する組織のグループ広報を通じて日経の取材を受ける機会がありました。取材のテーマは、ミドル・シニア躍進のための課題と企業で展開している取り組み。
僕が4月に入る前から、リサーチセクションで展開してきた調査内容が注目されており、それを引き継ぐ形でソリューション開発リーダーを拝命している僕が取材に応える事になったのです。
このテーマに取り組み始めて8年。働く場所が変われど、継続性を持たせてもらえるのは、長く信頼をおいて贔屓にしてくれるお客さんのおかげ。そして、こういう機会に肖ることなど正社員ではなかったリクルートの時にはなかったですから、ありがたいことです。
一通りの質疑応答を終え、記者の方が聞いてきました。
『ところで石橋さん、何歳なのですか』
(なんで?そういや、記事に載せる時には年齢を入れるのが記事の通例だったなあ・・)
「48ですよ」
『ああ、私と一緒ですね。でも、小さな文字が見えるのですか・・』
「ええ、見えますよ・・」
『肉体年齢の違いなのかしら・・』横から広報部の女性社員・・
(こいつは、天然か!それ言っちゃマズイだろ)
「目がいい人は、老眼の進みが早いって言いますからね・・」もう一人の女性社員
(さすが、ナイスフォロー)
しかし、年齢で人間を判断するほど意味のないことはありません。歳を重ねれば重ねるほど、個人差は激しいし。体力や肉体が衰えたのは、年齢のせいだなんてそんなこと無いのです。生き方や習慣のせいに過ぎなかったりします。
一流企業のベテラン社員だから、能力や経験値が高いというのも買いかぶり。キャリア観については、大手企業で辞令一つに首を振って働いてきたような方は、50代といえど学生より自分について無知で未熟だったりします。
有限性を認識しながら、何かに頼らず自分の心に立脚した生き方が出来ていけば、高齢化が進んでも活躍できる人はもっと多くなるし、問題なんてあまり起きないはずだと思うのですけど。