定期的に会っている高校時代の野球仲間。半年ぶりでいつもの二子玉川。先週だったら、難しかったけど今週は、何の憂いもなく会えたわけで。
『今年っていい事、悪いこと何だった?俺はさ、今年入院したんだよね・・親知らずが化膿しちゃって。そして、健康診断で腎臓に影がある・・どうも石らしいんだけどさ・・』
『兼松さん、それって結石になりますよ・・僕は2年前になって大変でした・・』
「市田さ、それを言うなら、俺は先週それになってた。直ぐに治っちゃったけどね。先週だったら、来られなかったよ・・」
うーむ。そういうタイミングなのかな。ついで、老眼の話をしていたのですが、2つ下の市田くんは、もうかなり距離をあけないと字は読めないそうです。兼松くんも、近くは見ずらいな・・ですって。僕は幸いにも老眼はありません。
話題の中心は、子供の教育。子供の受験を控え、公立高校の受験システムについて研究している後輩の市田君。そして、子供はまだ小さい兼松君。子供はどうやったら自信をつけてくれるのか、いじめなどにあった時にはね返してくれるのか・・
『俺達の小さいときって、嫌なことをされたら、そいつにやり返していたよな。でもさ、俺の子供はそういうのが出来ないんだよね・・・』
僕にも同じ悩みがかつてありました。「今はさ、そういう子多いんだよ。妙に優しくて、感受性強い。そのくせプライドが高い・・できれば弱みは見せたくない。難しいんだよ。そういう子は、遠くから見ていることしか残念ながらできないんだよね・・・」
『これからのことって考えない?何歳まで働かなくちゃいけないい・・とか?』
『僕は、どこかで新しいこと始めようって思ってますよ・・長く働きたいって思ってますし。石橋さんは?』
「俺は、今の仕事好きだし、今は会社勤めに戻ったけど、基本的には独立して生涯長く続けていきたいと思ってるよ・・」
『石橋、おまえ仕事が好きだなんて、羨ましいな・・そんなこと一度も思ったことないよ。前の会社は、入って嫌で嫌で、20年経って退職金が増えるまで我慢しようって・・』
「20年も好きじゃないことよく我慢できたな・・大学の部活だって、嫌だったけど続けたんだろ?俺には逆立ちしても出来ない芸当だわ・・。大学の時に最初に選んだ部活もつまらなかったから、1年で辞めたしさ。苦労して入った大学で楽しくない思いをするなんて、考えられないなあ・・仕事なんてなおさらだわ」
『昔から、変に我慢しちゃうくせがあるんだよね』
『それにしても、今回の全国大会準優勝ってすごかったですよね。ピッチャーの森岡は、139Km出てたらしいですよ。しかも、空振りを取っていた球は、スプリットですって』
『それにしても、軟式野球というのは点が入らないよなあ・・』
軟式で139kmというのは、かなり驚異的な速さだったリするのである。それでいて、ドロー系のボールを織り交ぜたら、簡単に攻略できるものでもない。これで、内野の守備が固ければ、ほぼ押さえ切れる。
「それにしても、全国大会というのは凄いよ。俺達のときには考えられないよ・・」
考えてみれば僕等は、学校の行き帰りの自転車通学の折に、いつも野球の話ばっかりしてました。やっぱり基本、好きなんですよね。