Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

行動の動機

採用面接を最近する機会が多い。とにもかくにもスタッフが足りないのだ。とはいえ、安直な採用もできない。採用ミスは、入社後のOJTや研修でどうにかできるものでもない。ミスマッチ人材の採用は、本人の人生も無駄にしてしまうし、我々も貴重な時間と労力を無駄にしてしまう。

 


僕が若手においてことさら見ているのは、その人の志望動機。人を元気にしたい、組織を強くしたいとか・・まあよくありがちな理由。手段などいくらでもある。なぜコンサルティングなのか?至った経緯や意思決定の基準を掘り下げて聞くことにしている。そもそも、組織や人にどのくらい興味や関心をもち、モノを見聞きし、考えているのかということも。


この話を聞いていけば、その人の視野の広さ、コミュニケーション力(特に相手の聞きたいことを探り当て、表現する力)、論理思考、さらにはスキルもあらかた分かる。何よりも、その人の心の奥底に潜んでいる執着心、情熱の大きさを推し量ることができる。不器用だったり、未経験だったとしても、執着心や情熱さえあれば、後から伸びていくしね。

 


執着心や情熱は、後から植え付けることなんてなかなかできない。完膚なきまでに自分の成果物や仕事ぶりを否定されても、執着心や情熱さえあれば、逃げずに受け止めて前に進んでいくことができる。さらに、いつでもそのことについて考えられるのだから、仕事の時間枠にはまらずに学習し、工夫をこらせる。その差は、結果としては大きなものになる。プロフェッショナルの前提ってそういうことなんだと思うから。