Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

15年前のわたし

SONY DCR-PC10 1997年発売のデジタルハンディカム。今からちょうど20年前の発売で、価格は23万もした。その時ちょうど子供が生まれるということもあり、義父が買い与えてくれたのだった。当時は家の中で一番高価な電子機器。



こいつで、出掛けの度やイベントがあるとせっせとビデオ撮影をした。最近ではあまり使わなくなってしまったが、数回の修理を経て今でもきちんと動いてくれる。結果として、取りだめしたビデオテープの本数たるや莫大なもの。僕もマメな人間ではないので、タイトルくらいはつけつつも、そのまんま。これじゃあね・・ということで、大学生になった息子が夏休みの暇を見つけ、PCで見られるように取り込んでくれたのだった。



久しぶりに昔の映像を妻や子どもたちが見ながらわいわいやっている。やれ、風景なんて撮らずに人物を撮りなさいよ・・とか、昔っから大学生みたいで子供を持つ親っぽい雰囲気がないだとか・・放おっておいてくれ!って感じ。



東京は、晩婚化が非常に進行している地域。特に、僕の子どもたちが行っていた港区伊皿子にあった幼稚園は、その際たるものだった。僕は、家から歩いていける幼稚園ということで行ったのだったが、あとで聞くとお受験をさせたい親が通わせる幼稚園だということだった。それは、夫婦の様子を見ているとよく分かる。


まずそこでの、旦那さんは40代、50代がざら。しばしば60代の人もいた。奥さんは大方30代半ばから40代前半。世の中というのは経済力のある男には、幾ら年増であっても若い女性がつくものなんだなぁ・・僕にはそんな甲斐性なんてないな・・なんていつもぼんやり思っていた。


『少年がそのまま大人になってしまったような感じね・・・』


その時僕は30歳そこそこだった。高年齢化が進んだ周りからすると圧倒的に若い。しかも、書生じみているので親の送り迎えに当初は見られなかったりもした。彼女たちから見たら線が細く、そう見えたのも仕方ない。

あれから15年経った。今でも大人になれたかどうかは随分怪しいもんだけれど。