Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

輝ける場所

『人は、期待されているところで働くのが一番輝ける。あなたがこの事業からいなくなってしまうことで色々思うところはある。でも、プランドハプスタンスだと思って前に進んでほしい』

 

契約満了の告知を受けた1月末。僕は失意の底にあった。

 

新規事業の創業メンバーとして、7年間事業を引っ張ってきた。3人で始めた事業開発室は、最後には20人を超える本部にまで成長していた。その中で欠かせないピースとして位置づけられていた。だから、尚更だった。

 
前社長に状況を話した。Rでは、「銀さん」という愛称で親しまれていた人だ。もともと、事業開発室は彼の発意で作られたもの。僕は、かつて会社を超えて事業を遂行したことのある、銀さんや黒さんに誘われて転身していた。でも、今は二人共に組織にはいない。

 

銀さんは、最後まで新規事業のこと、僕の立場について、考慮をしてくれていた。ただ、今となっては退任して4年も経つ。僕の身上を左右する力がないのも分かっていた。でも、話さずにはいられなかった。そこで返された言葉が冒頭のものだった。


目の前の問題が解決したわけでも何でもない。でも、何か吹っ切れたような気がした。自分の力とその先を信じて前に進むしかないのだ・・と。


先月、銀さんに移籍したことを報告した。


僕の前には、半年前には想像もつかなかったような視界が広がっていた。ミドル・シニアに関する組織・人事課題であれば、僕に聞くのがベスト・・グループ全体でそう見ていただけるようになった。自分にないエクスパティーを持った人との繋がりもでき、課題解決の引き出しも拡がった。まさにこれがプランドハプスタンスなのではないか・・


何かの終わりは、新しい何かの始まり。必要としてくれるところで働くことが最も輝ける。その言葉の意味を日々噛みしめている。