Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

会議の限界

何かと皆の意見を仰いで決めたがる人がいる。自分に自信がないし、嫌われたくない、責任を取りたくないからだ。こういう人が好むのは会議である。会議をして意見を聞いて、仕事をした気になっている。

『3人寄れば文殊の知恵』という諺がある。だが、専門性も自信も勇気もない人が、何人集まろうが何も出やしない。『三人寄っても下種は下種』『百人寄っても出ぬは金也』なのである。

問題は、会議の生産性もさることながら、個人技が磨かれていないことに尽きる。サッカーでも野球でも、チームプレー以前に個人技の確立が大前提。チームプレーだけで何とかしようとするから、出来る人にしわ寄せがくるし、できない人はやっているふりをすることになる。

働き方改革というと、仕事の仕方にどうしても注目が集まってしまう。だけど、マインドとスキルを抜本的に変えなくては、結局果実をもたらさない。リーダーにおいては、不確実性の中で決断をする覚悟と広い視座であり、メンバーにおいてはリーダーを支える主体性と専門性だ。

外野に気を取られていても仕方ない。一騎当千たるべく自分の技量を磨くのが一番いいのだろうね。