Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

”らしさ”を受容できるのが大人

もう5年前ぐらいのことになるだろうか。大学のゼミの後輩となる20代のY嬢と彼女の友人の3人で丸の内で夕飯を一緒にした。結婚して静岡に行ってしまう前に、大学以来の友人にぜひ引き合わせたい・・ということだった。


その友人はあることがきっかけで独立し、感性・・その人の持つ自分らしさのエネルギーを恢復させていく『エネルギーコンサルタント』というお仕事をしている。セラピー、ヒーリングカウンセリング的な仕事なのだろうか。個人的にスピリチュアル領域については素直に受け入れる関心と興味はあったりします。


人が持つ本来の力を引き出していくという観点に立てば、僕が行ってる『キャリア』の仕事とも符合するところが多くある。なにより自分に素直に正直に生きていくという点では、互いにポリシーが似ているところも多かった。


『そんな感じのままでも、大人になって仕事を続けていけるんですね・・』
会話の折りに、Y嬢がそんなことを僕に言ってきた。


「そんな感じのまま・・」か。


考えてみると、自分を自分らしくいさせてくれるところ、自分の心の高まりを満たしてくれる場所にずっと身を置くようにしてきた。猫が陽だまりや風通しのいい所を見つけ選ぶように。


織田裕二が主演した「就職戦線異状なし
キャッチコピーは”なりたいものじゃなくて、なれるものを捜し始めたらもうオトナなんだよ”


この台詞は劇中でも的場浩司が口にするのだけど、そんな大人だけには絶対になりたくないな・・と学生の時に思った。
-ちっぽけな金にしがみつきぶらさがっているだけじゃNO NO
-救われない これが俺たちの明日ならば
尾崎豊 Bow)


そう、そういうのを大人だなんて言っちゃいけない。夢がない。救われない。


真剣に場所を探せば、僕が僕らしくあれる場所は見つかるんだって、無かったら創っていけばいいじゃないか・・。選んだ会社や同僚は、僕の個性を尊重し、僕を僕らしく扱ってくれた。本当に目指すべきは、そういう相手の”らしさ”を受容できる大人なんだと思っている。