Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

情報ギャップの認知

カーネギーメロン大学のジョージ・ローウェンスタイン教授によれば、人間の好奇心や情報への探究心が生まれるためには、『情報ギャップ』を感じることが不可欠だそうです。

つまり、探求心がまずあって情報の収集に向かうのではなく、「情報が欠けている」という認知があって初めて「何かを知りたい」という好奇心が発動するのだそうです。

好奇心、向学心がない人というのは、何かが足りない。要は自分はある対象における情報が足りないという自己認知がない人だということなんですよね。

そもそも興味のないことには妄想や理想は生じませんから、現実の状態との情報ギャップは生まれようがありません。

つまりプロフェッショナルとしての探究心の源泉は、対象に対する飽くなき興味の下に妄想や理想を抱いているか…ということになります。

僕は採用するときには、組織・人事の分野にどのくらい深く興味や執着心を持っているかを観ています。専門性など現時点でさして持っていなくていい。妄想や理想が高く大きければ、知識など勝手についてきますから。

たまにいるんですよね。なんだかちょっとかじって知ったかぶりして、自分の意見をご披露する人。こういう人は、「情報が欠けている」という意識がないのですよね。こういう人が面接に来たら、僕は採用しません。伸びないし一緒に働いていて刺激を受けないからね。