Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

見えない世界を見せる武器

組織開発とかキャリア開発は、目に見えた変化や必要性がなかなかはっきりとしない。

 


風通しの悪い組織では生産性は悪いし、受け身の姿勢で働く社員は、権利だけ主張してパフォーマンスが上がらない…このことについて異を唱える人はいないだろう。

 


じゃあ、そのために多額の費用労力をかけて対策を行う必要がどれだけあるのか?かけたところでどれだけ変わったのか?

 


ここに明確な説明責任が生まれてくる。これができずしてあの人はモノの価値が分かっていない…なんて愚痴をいっちゃいけないのである。

 


問題は、組織開発やキャリア開発の領域は、研修などをとにかくやればいいというスタンスでしか対応できない人が多いということ。アンケートは言わずもがな、定量的な状態把握と多角的な分析でもって意義や価値を証明しようとする人がとても少ないのである。

 


その理由は明白で、組織人事系の人は事業側もベンダー側も数学や論理に弱い人が多いということ。特に組織開発やキャリア開発においては、その傾向がなおさら深いということ。心の機微を描いた純文学を読み解く国語は得意だけど、統計解析や修辞学は苦手という人が多い。科学ができないのだ。

 


だから、見えないものほど数字に置き換えたり、論理的に説明しないと人が納得しないという壁にぶち当たってしまう。

 


周囲にも組織開発をライフワークにしたいという人がいるのだけど、これをいくらいっても分からないのだよね。分かったところで、国語と社会しか勉強してなきゃ、自覚無能から脱却できない。

 


見えないものを大切にしたいし、大切にしてほしいなら、見えない人に見せるための『武器』を磨かなきゃだめなのだろうね。まあ、分かる人にだけ相手にするという戦術もあるだろうけど。