Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

演奏のようなプレゼン

ビジネスプレゼンテーションは、音楽演奏に似ている。どれだけ長い内容だったとしても暗譜をして、歌詞の世界観を頭にイメージして観客の顔を向いて歌っていかなければ、メッセージを相手に届けられない。

 

残念なプレゼンテーターは、資料に目を落とし、文字面を追って説明をする。相手に合わせ核心を掴んだキーワードを発せないので、相手の頭には何も残らない。

 

自分で作詞作曲をしていれば、暗譜が出来ないなんて事はあまりない。ところが人の作った企画書を使い回すことが常態化した人は、音符を追うだけの退屈な演奏を平然とやる。

 

こなれた人間であれば、人の作った企画書であっても、初見でメロディーが浮かび、相手に合わせたジャズ演奏ができる。

 

こうした基本を意識することなく何年もタスクを重ねたところで、習熟は全くしないもの。特に商品やツールが完成された環境に置かれた人はそうなりやすい。でも、根本として人に理解してもらいたい、繋がりたい、喜ぶ顔が見たいとするなら、音符を王だけの退屈な演奏を延々続ける愚はしないのだろうけどね。