Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

他人にテーマは預けない

事業会社のキャリアに異動はつきもの。それがたとえどんなに愛着を持った組織やテーマであったとしても。毎年この季節になると異動にまつわる悲喜交々がある。

 

僕は、新卒から専門サービスファームでキャリアを歩んで来たので、異動辞令なるものには縁がない。テーマを変えたいと思ったら会社を変えている。そもそも、会社への帰属より何をするかを重視するので、自分の事をロクすっぽ知らない他人にする事を決められるなんて、とても受入れ難い。

 

でも、人に自分のやることを決められたくないという思いは程度の差こそあれ、誰にでもあると思う。特に自分で愛着をもったテーマから第三者の意思で離れるなんて、やっぱり苦痛だろう。それでも、大会社にいる多くの人は忸怩たる思いを抱きながら、それに従うんだよね。

 

それも悪くないけど、愛着があるというのは自分の心の声。その声を無視すると仕事が自分のアイデンティティにならないし、専門性も深まらない。島耕作のように出世の階段を登って65歳を超えても活躍できるような幹部になるのであればそれも良しだけど。

 

やっぱり仕事を自分のアイデンティティとしていくのであれば、柳川先生が言っているように40歳定年というのは一つ妥当な線じゃないかなと思うよね。