Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

美意識への領空侵犯

Eさんは、前職で共に事業を創ってきた同士だった。彼女は、プログラム開発、僕はソリューション営業。ゼロから立ち上げ、研修事業を4億まで持っていった同志だ。彼女にかつてこう言われたことがある。


「あなたは、理想や美意識からくる想いが阻害されると、視界が狭くなって直情的に行動してしまうのよ。人の感情に機敏で、それでいて論理性もあるのに、まったく後先考えないで行動するところがある。それは、貴方の価値を大きく毀損してしまうと思う」


「言っても聞かない人だったら、言わない。そもそも私たちのように専門性が高くなってくると、誰も何も言ってくれない。孤独なものなのよ。でも、気を付けないと孤高になって、やりたいことも出来なくなってしまう。それは勿体ないことよ・・」


その人から、「考えあぐねたのだけど、伝えたいことがある。お聞きになりますか?」とメッセージをもらった時には、其れなりのこともしたし、過去に思い当たる節もある。相当に厳しいことを言われるのだろうと、覚悟した。分かってはいたけど。でも、心は鉛を抱えたように、重たく沈んだ。


その方に会って、お話を聞いていると、不思議となんか嬉しい気分になってきた。自分のことを真剣に考えてくれて、こんなエネルギーのかかることをしてくれる人が、自分にはいるのだと…


この時の出来事が最近ふっと自身の中に思い起こされる。それは最近、自分の心の中に生じたザラつく違和感のせい。


きっとそれは、僕の美善の基準に照らして違うと言える出来事だったからだと思う。そしてそういう気持ちが湧き上がってくると、どうしても視野が狭くなりがちなんだと…息を吸って周りを見渡せよ…そう言い聞かせている。