Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

男のプライド

「年上男性部下がつく可能性が一番あるのが、Wさんだと思うのだけど。大変だと思うんだよね。身近なところを見てもね」

『やっぱり、男性にはプライドがあるからなんだと思います。ものが分かっていなくても、分かったふりをしてしまう・・』

「そうなんだよなあ。同性で知識・経験差がある僕を相手にしても、虚勢を張るのだから、年下、ましてや女性に対しての態度は推して知るべしなんだよね。そんな、虚勢を張っていても周りからはすぐ分かるし、ただの痛いやつで成長も出来ない。でもさ、同じことって恋愛でもない?男性だとデートをするにしても、自分がリードしなくちゃとか。必要以上に自分を大きく見せようとか?」

『ありますね。でも、そういう態度で来られてしまうと、不自然さを感じてこっちが疲れてしまうのですよね。そして、自分も自然な態度で接することが出来ない。そうなると、長続きしないんですよね・・』

「結局さ、つまらないプライドがそういう態度をさせるのだろうね・・しかし、男というのは自分も含めて実に愚かだよなあ・・。君みたいな人に一発洗礼を浴びれば目を醒ますのかもしれないけどね・・却って立ち直れなかったりして・・」


企業向けにミドルシニア課題の勉強会を終えたあとで、こんな会話を昼食時に交わしていた。彼女は非常に聡明で、視野が広くいつも冷静な目で周りを見つめている。年齢は離れているけど、とても信頼できるバディだ。彼女は芯も強いし、論理性を踏まえたアサーティブなコミュニケーションも取れるので、年上男性部下を持っても大丈夫とは思うけど、コミュニケーションは受け手が成立させていくものだからね・・


しかし、愚か者に限って知ったかぶりをするし、分かっていなくてもそれを曝け出して人にモノを聞く勇気がない。だいたい、知らないと恥ずかしいとか。その相手が年下だから・・とか、女性だから・・とか。そういうところに拘っていたらいつまで成長しないのにね。