Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

出逢いの真理

ファーストガンダムの面白いところは、人の真理をついた台詞やストーリーというのが随所にまぶされているという点にあるのだと思うのです。


言葉を解さずして、相手の考えが読み取れるニュータイプという存在は、俗世に生きる人の悩みをある意味で超越した存在として位置づけられます。少し、宗教的な世界観でもあります。


一方で、感受性が強く相手の考えが分かってしまうニュータイプは、邪な思惑を持つ時の権力者に翻弄されるという運命も持っている。相手を分かるが故に、自分の庇護者として権力者を捉え、能力を用いて守るべき存在とすることで。


そのニュータイプ同士の邂逅というのは、一つの悲劇として描かれていて、逢えば一瞬にして分かりあえる存在であるのに、逢うべきタイミングで出逢えない。


アムロ・レイに出逢ったララァ・スンは、言います。

『あなたが来るのが遅すぎた。なぜ今になって現れたのか?』と。


アムロ・レイは、返します。


『僕たちの出逢いは何なのだ。これも運命なのだ。ひどすぎる運命かもしれないけど、認めなくちゃいけないんだ』


こういうことは、実は場面を置き換えて身の回りに意外と起きていることだったりする。SFに置き換えているけど、人の悩みや苦しみ。運命の残酷さというものを象徴した出来事だったりする。この人間物語や真理の普遍性が、未だに色あせず支持を受けている理由なのだと思います。

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