Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

「分かりました」は分かってない

「分かりました」とはいうけれど、何度説明しても同じような過ちを犯すし、習熟が進まない人がいる。


その程を確かめるために、「簡単に説明してみて」とか「紙に書いて見せて」というと、途端にしどろもどろで、中身もめためた。結局、「分かりました」という言葉は、曖昧な状態を明瞭にせずにして、その場しのぎに使っているだけなのだ。


「理解」というものは、感覚的なものを、言葉や形に置き換えて、表現することが出来なければ、本物じゃない。こういう人の「分かった」の基準って一体なんだろう。


不確定な「理解」を、試験の時だけ吐き出せば済む学生ならばそれでいい。でも、僕らは本質を捉えた言葉で、相手の心を打ち抜くことを仕事にしているのだから、その程度の「理解」で済ませてもらっちゃ困るんだよな。そもそも、曖昧な状態にふたをして、自分の心を欺いている生き方って罪だ。


でも、利口なふりをして「曖昧さ」に蓋をする、残念な大人って多い。それなら、知りたがりで愚かな子供のままの方がいい。まあ、そもそも興味や関心のアンテナが摩耗しているか、くだらないプライドがあるからその場しのぎをするのだろうけど。