Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

社会変革より自己変革

社会的課題を扱い、企業、そして日本を変えていく。そんなテーマこそ自分が長らく求めたもので。だから意欲を持って取り組めるのだ・・そう言って憚らない人に過去何人も会ってきた。そういう人に会う度に思ってしまう・・。いいけどどこまで続くのかな・・と。

 

テーマの崇高さや意義だけで、モチベーションは維持できない。冷や汗をかいて罵倒されながらも一つ一つ地味な仕事を積み重ね、小さな感謝と信頼を積み重ねていかなくては、実績は何も生まれないし、心も折れる。

 

小さな感謝と信頼を得るには、上の顔を見て仕事なんかするんじゃなく。地道なフィールドワーク、視野を拡げた勉強、身を切るトライアンドエラーを続けていくしかない。いきなり顧客と丁々発止を行い、ヒーローみたいな活躍なんて出来るわけがないのだから。

 

大概の場合、今の能力、経験だけではロクに貢献することすらもできない、そんな現実の厳しさを突き付けられ、あっという間に挫折をしてしまう。結局、憧れの裏には現実逃避があったり、携わっている状態にただ酔っているだけだったりするからだ。でもそんな薄っぺらなメッキはすぐに剥がれ落ちてしまう。

 

企業や社会を変えようなんて、そんな大層な事を考える前に、痛みを伴ってでもまずは自分を変えていこうとする意志があるのかが試されている訳で。そんなことを忘れて、過去の栄光から抜け出せず空回りしている人を見ていると。「偉そうに社会変えるとか言っている前に、少しでいいからお前が変われよ・・」そう思ってしまう。

 

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」きっと、そういう事を言っているんだよね。