Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

持論と実践理論

相手が誰であろうが、どのような局面であろうがその人が主張するのが持論。相手が持っている問題を解決するために、事実に裏打ちされた論が実践理論。

 

個人的なバイアスが入っているかもしれないが、シニアのオジサンにおいては、持論を振りかざすことがコンサルティングだと勘違いしている人がままいる。

 

彼らが振りかざす論は、自分の過去の経験や少ないサンプルで成り立っている。そして、客観性より主観が相当に交じっている。そして、相手が求めていようが、求めていなかろうが、伝家の宝刀のごとく持論を抜いて振りかざす。

 

目的は、相手の課題解決をする事ではなく、話したいことを話しているだけで、軸は自己主張であり、承認欲求の充足。相手は年上だからと黙って聞いているから、刺さっていると勘違いして話しつづける。やれやれである。

 

コンサルティングは、帰納法演繹法を活用して課題を解決する事である。まずは、問題発見、課題定義がポイントであるし、ファクトとロジックに裏打ちされた情報を提供することが付加価値。ところかまわず、ジャイアンリサイタルをするなんて、言語道断。

 

しかし最近思うのは、老化の一つとして、自制心というものがなくなり、相手構わず自分の話したいことを話すという現象があるということ。こういう人が、意思決定をしたり、人の差配をする立場になったら、害悪以外の何物でもない。まあ、おじいちゃんとしていつも同じ昔話をするくらいなら、微笑んで許せるのだけど。