Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

夢中になる特性が才能

『お前みたいに、やりたいことありきで仕事なんてしてきている奴なんていないよ…』

 

リクルートでミドル・シニア領域のビジネス立ち上げをしていたときのことです。僕の描いたキャリア曲線とエピソードを開示したところ、当時の社長が僕に発した言葉です。

 

ちょっと意外でした。リクルートって自分らしいキャリアって世間に標榜して成長してきた会社じゃない。そこのトップランナーだった人がそう言うんだ…と。

 

興味のあること、やってみたいことしか仕事選びの基準にはしたことがありません。会社にあわせて自分を変えるなんてできない。興味のある仕事ができて、自分らしさを受容してくれる所が、自分のいるべき場所。

 

エストニアでは、たとえ学生であっても、自分のやりたいこと、それまでの確かな経験をベースにキャリアが決まっていくんです。ですから、卒業後、または在学中であっても、自分のやりたいことに従って、インターンなどあらゆる機会を生かして経験を踏み、即戦力を身に付けていくんです。これは他の多くの外国でもそうだと思います~

http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1806/06/news005.html


そうなのです。

 

人が持っている興味、関心という動機は変わらないことがグローバル人事の世界では分かっています。そして、グローバルにおいて定説となっている才能とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンであり、学習や経験で知り得た真理と教訓だったり、行動のための手段では無いのです。

 

 

 

内から湧き上がる興味や関心こそが才能としておく中では、それに反する弱みの強化には意味が無い。それより持ち味を徹底的に活かすことこそが重要。向いていないものはやらない方が良い。この観点では、日本の就活や入社後の配置は、才能を活かすという観点には全く立っていないことが分かります。

 

 

みんな薄々気づいていると思うのですよね。自分以外の何物でも無い型にはまって努力をしても、何も与えられなくても夢中にやる人には敵わないということが。