Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

給与所得者のメリット

4月から久しぶりのサラリーマン。給与所得者なのです。もうかれこれ7年間は独立事業主でした。(今も自分の会社は残していますけど。実質的には休眠状態)


税制や社会保険の仕組みをよく分かっていない人においては、サラリーマンのほうが安定していていいんじゃない?って思うかもしれませんが。税制、社会保険制度の仕組みをしっかり理解してタックスコントロールを行えば、税制面では独立事業主のほうが遥かにいいのです。要は、同じインカムをもらうなら最終的な手取りが、独立事業主のほうが遥かに上ということ。


久しぶりに給与明細をもらうと、税金と社会保険がたんまり引かれていて、手取りが少ないことに唖然とします。そう、サラリーマンは税金と社会保険料のコントロールが全くできません。結局、額面が上がったところで税金と社会保険が比例でぐんと上がるので、独立事業主だった時のほうが手取りは全然いいわけです。ああ、じっと手を見る・・

 

収入面でサラリーマンというのは、まったくもって旨味がないわけですが。とはいえ、会社勤めに戻るといいことだってあります。それは、会社の意思決定に関われること、大きな予算を使ったプロジェクトに当事者として関われること、マネジメントとして人の育成に関われること・・です。


どれも、独立事業主のときにはできなかったこと。新規事業の立ち上げで創業メンバーとして参画しながらも、組織の意思決定、メンバーの採用・育成といったことには全く関われませんでした。確かにその時もやりがいはありましたが、自分が大きくしてきた組織において、蚊帳の外的な扱いをされることは、いつも歯がゆく感じていました。今ではそんなこともありません。


そう、ある一定のポジションとして組織にいれば、手取りは減りながらも仕事のやりがいとしては、大きなものがある。それが会社勤めのサラリーマンの魅力であるといえます。


とはいえ、この税金の高さというのは辟易としてしまいます。一番高い買い物は、国と保険。だから、サラリーマンこそ政治にしっかり関心を持たなくちゃいけませんね。