Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

情緒性のネットワーク

最近では珍しいかなりベタな人情ドラマの『ひよっこ』。


家族、近所、職場・・演技派キャストたちが豊かな表情で、互いを暖かく見つめる眼差しが交錯しています。いくら昔はおせっかいでお人好しの人達が多かったといっても、ここまで濃密ではなかったでしょう。


功利的な思惑などなく、他人を思いやる暖かな気持ちを持った人たちの群像劇。ドラマチックな展開の立身出世物語でもなんでもないのに、それなりに支持されているのは、見るものに癒やしを与えてくれるのが理由なんだろうと思います。

 

でも、誰かの成長や幸せを考え合う関係性というのは、素敵なこと。最近では、自分のことだけでみんな手一杯ですから。

 

今の組織にきて良かったなと思っていることは、メンバーがどうなったら成長してくれるか、プライベートも含め幸せになってくれるか・・そんなことをそれぞれが結構、真面目に時間を費やして考えていること。互いのプライベートもそれぞれ開示して知っていたりします。暖かな家族的な雰囲気です。もちろん、そこに共感して選んだのですが。

 

組織・人事に携わる人の目的は、組織の発展だけではなく、そこで働く人を幸せにするための仕組み、仕掛けを作っていくということ。だから、人の幸せについて関心がない人は、正直このお仕事を手がける資格がないって思うのです。これまで在籍した組織では、頭でっかちで情緒性に凡そ欠けた人物がマネジメントをしていたり・・といつも矛盾を感じていたものです。


自分の家族や部下にはまるで関心を示さないのに、他社のマネジメント層には『部下に関心を持ちましょう。コミュニケーションを密に取りましょう・・』とか、全くもっておかしいですものね。