Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

9-11 ニューヨークの空

1999年9月11日 僕は家族とニューヨークにいた。真夏のマイアミから戻った9月のニューヨークは空高くすっかり秋の風情。

 

米国コンサルティング会社の鷹揚さ。リゾート地で開催される研修には、家族同伴で行っても良いとのこと。僕は2歳の双子と身重の妻を帯同させ、マイアミで開催された研修に臨んだのだった。

 

 

マイアミ空港にはダイハードに出てくるようなリムジンが迎えに来ていた。一介のスタッフコンサルタントにそこまでするのかい?と目を疑る。研修が参加者のロイヤリティを高めるために贅を尽くしたものであったことは後から知った。

 

 

でも良いことばかりではなく、非常事態宣言が出されたほどの巨大ハリケーンが接近していたため、到着したホテルは寸前にロックアウト。チェックインすらできずシェルターに指定された中学校で2日間を過ごすというアクシデントに見舞われた。

 

 

そんな災難な研修が終わって訪れたニューヨーク。英語研修の重荷からも解放され、すべてが開放的で輝いて見えた。そして、この日はウォール街、ワールドトレードセンターなどをそぞろ歩き。

 

 

エンパイアステートビルとは違う威容を示すワールドトレードセンター。真っ青な秋空に吸い込まれそうなタワートップは、見上げる首が痛くなった。ビルは周辺においても警備が厳重で、エントランス周囲に広がる鏡面プールがある広場すらも、所構わずハイハイをする子供に警備員は執拗に注意をしてきた。近づきがたい雰囲気を醸し出すビルだった。

 

 

それから2年後の同じ日、ライブで航空機が突っ込む瞬間をTVで見ていた。あの平和な秋空のニューヨークに当然起きた惨劇。この時期が来ると、いつも99年の開放的だったニューヨークの秋空と2年後の光景を思い出す。